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アンティーク時計

2007.07.09

皆さん、こんばんは。

さてさて、今日はちょっと古い時計を、紹介

したいと思います。

これ↓です。

かなり古い懐中時計なのですが、何と!

80年くらい前のものだとの事です。

凄いですね~。

私の知人から、「使えるようにして欲しい」と、

預かりましたが、まず直すより前に、

どんなものなのかに、興味津々です。

まず、表の蓋を開けてみました。

次に裏蓋を開いてみると・・・・・

とても、80年前とは思えないきれいな

ムーブメントが出現・・・・

「これ、動きますか????」

私が、持ち主に確認をすると、

その方は、一言。

「動くわけ、ないでしょう!!!」

そこで、竜頭をくりくりと巻いてみると・・・・

カチカチカチ。

え?????

何と、何と動き出しましたよ!!!!

これには、持ち主の方も、ビックリしていましたが、

間違いなく、動き出したのです。

「いや、そんな昔のものだから、動くわけがないと

思っていた。」と・・・・

私も、ちょっと驚きです。

何でも、持ち主のお父様が、中央大学の

卒業時に成績優秀者として、表彰されたときに、

学校から記念にもらったそうです。

蓋の裏には、確かに中央大学の文字が・・・

いやーーー、こんなものがもらえるなんて・・・・

当時としては、かなりのものだったと

想像します。

文字盤には、はっきりとロンジンの文字が、

刻まれています。

そうです。ロンジンのものなのですね。

この当時のロンジンは、今と違って、機械式時計

としても、かなりの評価を得ていたものです。

ケースは、シルバーで出来ています。

大型のテンプにチラねじ、緩急針・・・・

そして、ロービートならではの、

ゆっくりとしたテンワの動きは、とても優雅で、

なんとも言えない、雰囲気を漂わせています。

この方のお父様が、若くして亡くなってしまい、

お母様が、ずっと箪笥の中に保管して居たのを、

最近まで忘れてしまっていたようです。

そんなわけで、ほとんど使っていないまま

出てきたという、きれいな個体なのです。

見て下さい。このきれいなムーブメントを・・・・

しかし、精度をチェックしたら、やはりかなりの

ずれがありましたので、オーバーホールをして、

調整させていただく為に、お預かりさせて

いただきました。

しかし、80年前の時計が普通に動くなんて、

やはり機械式時計あっぱれです。

自分の時計が、80年後も、誰かの手の上で

カチコチと動いていたら、素敵ですよね。


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