万年時計②

2008.01.30

皆さん、こんばんは。

大分前に、東芝の創業者である田中久重氏が

作った万年時計の紹介をしたのを覚えている

かたは、きっとずいぶん少ないでしょうね。(笑)

そして、その時に「この万年時計の詳しくは、

後日お話しします」と言ったきり、どれくらい

経ったことでしょうか????

そこで、今日はこの万年時計について、

もう少し詳しくお話したいと思います。

さて、この時計は、田中久重氏が、48歳~51歳

の時の3年間が費やされたようですが、

驚いたことに、パーツ作りから設計に至るまで、

ほぼ一人で作り上げてしまったということです。

もはや日本のフィリップ・デュフォー(※1)ですね。(笑)

いや、それ以上かもしれません。

(※1)フィリップ・デュフォー=ネジ一本から、伝統的な工具

を使って自作してしまう天才時計師。

そして、この和時計の何がそんなに凄いのかを、

ざっと、お話したいと思います。

(今回は、時計好きじゃない方にも、

解りやすくお話できると思います。)

まず、時計のてっぺんについている天球儀は、

京都から見た太陽と月の位置を表しています。

毎日少しずつ変わる太陽と月の位置と運行を、

日本地図の上に、この天球儀を乗せて

表しているのです。

凄いですね~!!!!!!!

現在の時計技師が見ても、どうなっているのかの

想像が着かないと言うから驚き以外の、

何者でもありませんね。

そして、この天球技の下を囲むように6つの

文字盤があるのには、驚きです。

一つ目の文字盤は、定時法の時計表示。

二つ目の文字盤は、和時計(不定時法の時計表示)と

24節表示。

三つ目の文字盤は、24節の月日表示の文字盤。

四つ目の文字盤は、7曜表示。

五つ目の文字盤は、十千十二支の表示。

六つ目の文字盤は、月の満ち欠けと日付の表示。

となっています。

そして、驚くことにこの時計のぜんまいは、

一年間巻き直さなくても動き続ける、

というではありませんか!!!!!

ジャガー・ルクルトのロングリザーブだって、

8日間しか持たないというのに、何ということを

してくれたのでしょう!!!!

1年間ですよ、1年間!!!!!

ありえないですね~。

一体どんなぜんまいを使っているのか、

知りたいモード全開で聞いてみると、

真鍮製(2mm厚)の2重ぜんまいが、

2組はいっているというではありませんか~!!!

驚きです。

クワトロバレルの超先駆けですね!!!!

(つまり4つのぜんまいを使っている

というわけなのです。)

さてさて、、この万年時計の最大の見所は

といえば・・・・・

ちょっと変わった和時計の回転文字盤にある

ということは、時計業界においては有名な話です。

この和時計っていうのは、

一体どんなものなのでしょうか????

次回に続く

(あれ?前回からあまり前進していないん

じゃない?????なんて思った方・・・・

それはきっと、気のせいです。笑)

※→万年時計についての過去ブログ

※→不定時法についての過去ブログ


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