万年時計③

2008.02.01

皆さん、こんばんは。

※先に、「万年時計②」
をお読みください。

さて、今日も万年時計の続きです。

前回少しお話した和時計というものについて、

少しお話しします。

明治になるまで、日本の時刻の表し方は、

日の出から日の入りまでの昼を12等分し、

日の入りから日の出までの夜を、

12等分するという、昼と夜の1時間の長さが

違う「不定時法」を採用していたという話は、

もう皆さんには、あまり説明する必要も

ないかもしれませんね。

そして、この「不定時法」を時計で表す

ということが、凄く大変なことであるということは、

なんとなく想像できるはずです。

なにせ、昼の1時間と夜の1時間の長さが

違うのですから・・・・・

これを解決するために、当時の和時計は、

速さの違う二つのテンプを使い、日の出と

日の入りのときに切り替えて、昼と夜の

長さの違う一時間を表していたのです。

大変なことですよね~。

でも、これだけではなく、季節によって、

昼と夜の長さが変わってくるのですから、

面倒くさいにも程が有るのです!!!!

一体どうやって、季節調整をしていたの

でしょうか???

不思議すぎですね。

実は、何と手作業でテンプについている

錘の位置をずらして調整していたのですよ~。

え~!!!!!!!!!!

信じられないくらい面倒くさいですね~。

そんな時計はいりません。(笑)

でも、これではあまりに面倒くさいので、

その後、通常の一定に動く時計

(定時法の時計)を使い、季節ごとに文字盤を

取り替えていくという方法を取っていたようです。

それでも、2週間に1度の文字盤交換を忘れると、

大変なことになるわけです。

私だったら、年がら年中、文字盤の交換を忘れて

しまい「今何時だっけ???」なんて、常に人に

聞いていそうです。(笑)

さてさて、そんなことは良いとして、

話を万年時計に戻します。

この田中久重の万年時計が凄いのは、

2週間に1回の文字盤交換をする必要がない

というところにあるのです。

え?????

どういうことでしょうか?????

何と!!!!!

何と!!!!!

自動で文字盤の文字の位置がずれていくという、

画期的な方法を取っているのです。

凄すぎです!!!!!!!!

一応説明しておきますが、

機械式時計(ぜんまいと歯車で動く時計)ですよ(笑)。

当たり前ですが、電池もICチップも

入っていないのですから不思議です。

田中久重恐るべし!!!


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