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大統領の腕時計③

2007.12.04

皆さん、こんばんは。

さて、このブログ内で、私が勝手にシリーズ化

しようと思って始めたものの、途中で終わって

しまっているものが多いことに、気がついている

方は、どれぐらいいるでしょうか???(笑)

その中のひとつに「大統領の腕時計」が

あります。

①~②までやって、「つづく」としたままに

なっていましたね。

そこで、今回は「大統領の腕時計③」と題して、

ヴァルカンのムーブメントについてをやりたい

と思います。

先に↓をお読みください。

大統領の腕時計①

大統領の腕時計②

あれ?ヴァルカンってどんな時計だっけ???

って方の為に、再度これ↓です。

で、忘れてしまった方の為に、簡単にヴァルカン

について、おさらいしておきます。

ヴァルカンは、世界初のアラーム式の機械式

時計を発売したブランドで、アメリカの歴代

大統領が、相次いで愛用したことから、「大統領の

腕時計」などと呼ばれているブランドです。

そのヴァルカンの自社開発ムーブメント

Cal.V10について、少し話をしたいと思います。

と、その前に、今回この先かなりマニアックな

話になりますので、時計好きじゃない方は、

読まないほうが良いかもしれません(笑)。

(でも、出来るだけ普通の方が、解るような

書き方をしようと思っています。)

ヴァルカンのCal.V10が発表されたのは、

1947年のことです。

これは、ジャガー・ルクルトからアラーム時計

が発売される2年前のことです。

このムーブメントの一番の特徴といえば、

ぜんまいが2つ入っていることではないでしょうか?

ツイン・バレルと呼ばれているこの仕組みは、

一般的には、ロングリザーブ(ぜんまいを長く持たせる

仕組み)を実現させるために用いられるものです。

しかし、ヴァルカンはひとつ目のぜんまいを時計用

二つ目のぜんまいをアラーム用に役割を分ける

という画期的な方法を取っています。

しかも、この役割の違う二つのぜんまいを、

ひとつの竜頭で巻き上げることが出来るのも、

素晴らしいですね。

ここまでは、解りやすい話なのですが、ここからが

大変です。どうやって説明すればいいのやら(笑)。

このV10のムーブメントが、時計通をうならせる

理由は、じつはイグザクトマチックと呼ばれる、

ヴァルカン独特の姿勢差を緩和する仕組みに

あります。

腕時計にかかる、重力による姿勢差を緩和させる

一番有名な仕組みは、トゥールビヨンと呼ばれる

ものが一般的なのですが、平均的に1000万円

近い値段になってしまいます。

しかし、ヴァルカンはテン真を傾けた状態でセットし、

テン真にかかる姿勢差による摩擦を均等化させる

という方法をとり、30万円台という安さで、

実現してしまったのですよ~!!!!!!!!

(これ以上、解りやすく説明する術がありませんこと

をお詫びします。涙)

すっごいですね~!!!!!!

いや、安すぎです!!!!!!!!

このため、18,000振動というロービートでも

比較的精度が得やすくなっているのです。

うーーーーーん、素晴らしい!!!!!

黙って買いです。(笑)

私も使っていますが、デザインも良いですし、

絶対にお勧めです。

アウトドア等でガンガン使ってみてください。

PS、メッセージを沢山の方から頂いていますが、

お返事が遅れてしまって、申し訳ありません。

順番に必ずお返事させていtだきますので、

お許しください。


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