• TOP
  • BLOG
  • 巻き上げ効率対決 その1

巻き上げ効率対決 その1

2006.07.17

皆さん、こんばんは。

さて、本日は巻き上げ効率の話です。

自動巻きの時計は、手を動かすことによって、

中に入っているローターが動き、ゼンマイを

巻き上げてくれると言うのは、何もいまさら

説明するまでも無いと思います。

しかし、このローターの巻き上げ効率と

なると、あんまり真剣に考えたことがない

方が多いのでは無いのでしょうか?

ちょっとの手の動きで、どれだけゼンマイを

巻き上げられかというのは、考えてみれば

凄く大事なことだと言うのが、

解かると思います。

詳しい方は、巻き上げ効率って言えば、

IWCでしょ?

と言う方も多いかもしれませんね。

その通りです。

IWCが特許を取っている、ぺラトン式の巻き上げ

方法が有名です。

ローターがどっちに周っても、ゼンマイを

巻き上げる両方向巻上げですが・・・・

ハートカムを使って、効率を高めています。

何度か、この話はしているので、またかよ・・・・

って方も多いでしょうが、ちょっと待ってください。

最近は、ローターの両方向巻上げが、

当たり前のようになってきていますが、

実は驚くことにジャガー・ルクルトは、

この流れに逆行するように、評判のよかった

両方向巻上げをやめてしまったのです。

そして、事もあろうか新しいムーブメントには、

片方巻き上げを使っています。

え?何でなのでしょう?

ここ何回かやっている、IWC×ジャガー・ルクルトの

ムーブメントに対する考え方の違いが、

また見えてきそうです。

今回は、どちらも巻き上げ効率にこだわった結果、

全く、違った両方向巻上げと片方巻き上げという、

別々の方法をとった謎に迫りたいと思います。

って、なんとも大げさでスミマセン(笑)。

この、ジャガー・ルクルトの片方巻き上げの

ムーブメントは、通称オートトラクターと

呼ばれています。

第一号が、このマスターホームタイムに

搭載されているのですが・・・・

マスターホームタイム

このモデル・・・・

シンプルで、実に好感の持てるモデルですね。

いつも言いますが、ジャガーの時計って

写真では、その良さがなかなか分らない

のが残念です。

マスター ホームタイム 斜め

税込892,500

さすが、ジャガー・ルクルトです。

仕上げもきれいで、すっごく質感があります。

格好良い!!!!

ホームタイム裏 明るく調節

ムーブメントも、綺麗ですねーーーーー!!!

さて、片方巻き上げを説明する前に、少しだけ

このオートトラクターのムーブメントの説明を

します。

トラクターのように毎日使っても壊れない、って

言うような意味を込めて、この名前が

つけられたのですが、ベアリングにセラミックを使い、

注油をしなくても良いという画期的なムーブメント

なのですねーーー!!!

驚きです。

このスグレモノのムーブメントの話は、

次回に続きます。

え?マジ????

マジです!(笑)。

→巻き上げ効率対決 その2