皆さん、こんばんは。
さて、今日は矢野経済研究所が発行している
時計産業白書2009年版の中から
面白そうな内容を抜粋してお知らせしますね。
まず、日本国内においてのウォッチ全体の
小売市場規模は、2006年の6376億円を
ピークに、2007年の6259億円、
2008年の5700億円と急激に縮小して
いることが、解ります。
そして、この5700億円のうちの78%が、
インポートウォッチで、そのうちの85%が、
スイスを中心とした欧米からの高級機械式
時計がしめているというから、驚きですね。
さて、この欧米インポートウォッチの推移も
2006年の4561億円(前年比114.4%)
をピークに2007年の4295億円(前年比94.2
%)2008年の3780億円(前年比88.0%)
と、国内全体に合わせるように急激に
縮小しているのですね。
これだけ見ていると、時計業界は大丈夫か???
と疑問に思う方も多いかも知れませんね。
結論からいうと、大丈夫です。(笑)
では、何故大丈夫なのでしょうか???
実は、こういったスイス時計を中心とした
インポートウォッチが落ち込んでいる中、
COMMON TIMEやCHARMYが扱っている
ブランドの落ち込みは、殆んどないからに
他なりません。
例えば、オメガを扱っているSWATCHグループ
のウォッチ&ジュエリー部門全体の売り上げは、
以下の通りです。
2006年 3912百万ユーロ
2007年 4710百万ユーロ
2008年 4796百万ユーロ
となっています。
カルティエやIWC、パネライ、ジャガー・ルクルト
等を扱っているリシュモングループのスペシャリスト
ウォッチメーカー部門の売り上げは、
2006年 1203百万ユーロ
2007年 1378百万ユーロ
2008年 1437百万ユーロ
と、こちらも時計全体の落ち込みとは別の
動きをしているのが解りますね。
更に、タグ・ホイヤーやゼニスを持っている
LVMHグループのウォッチ&ジュエリー部門
の推移は
2006年 737百万ユーロ
2007年 833百万ユーロ
2008年 879百万ユーロ
とこれも、落ち込んでいないんですよ。
なるほど・・・・・
高級機械式時計は全体で落ち込んでいても、
ブランドによっては、伸びているということが、
良く解りますね。
それから、これは皆さん興味があるでしょうから、
2008年の日本国内におけるブランド別
ランキングなるものが、発表されていますので、
簡単にお知らせしておきましょうね。
1位 ロレックス 535億円
2位 オメガ 190億円
3位 カルティエ 140億円
4位 タグ・ホイヤー 85億円
5位 フランク・ミューラー 81億円
6位 ブルガリ 80億円
7位 グッチ 60億円
8位 IWC 58億円
9位 パネライ 55億円
10位 ブライトリング 54.5億円
となっています。
実に多くのスイスの高級機械式時計の
ブランドが入っていることが解ります。
しかし、浮かれてばかりはいられませんね。
これは、2008年までの動向なのですから・・・
そして、今年は更にブランドビジネスとっては、
厳しい世の中になってきているというのは、
百貨店の売り上げ動向などからも、
うかがい知ることが出来ると思います。
そんな中、昨年以上にブランドの好不調が、
はっきりしてきているのが、今年の傾向
なのですよ。
COMMON TIMEでも100年に一度の不景気
なんて、まったく関係がない、絶好調なブランドが、
いくつかありますので、紹介したいと
思います。