明治後期から大正初期頃のゼニスの懐中時計です。
当時日本ではゼニットと呼ばれていて、鉄道時計
などにも採用されていました。
横浜にあるファーブル・ブラント商会が輸入を
していて、文字盤や中蓋、裏蓋には、ゼニスの
名前とファーブル・ブラントの名前が刻まれて
いるもので、いわゆる横浜商館時計と呼ばれて
いるものです。
裏蓋の内側にはカタカナでファーブル・ブラント
と記されているのも面白いですね。
実は、ゼニスが最初に日本に輸入されたのも、
ここ横浜からだったのです。
この懐中時計はコレクターのN氏より譲って
いただきました。
Nさん有り難うございました。