皆さん、こんばんは。
一昨日は、取引先の方がスイスより
日本に来ていたので、一緒に食事をすることに
なりました。
そこで、是非とも日本の伝統に「チャレンジ」
して頂こうと考えたのです。
何故なら、この季節の昼食を気持ちよく
過ごすのに、思い出すのは、
ここしかありませんから・・・・
本牧にある「隣花苑」 (りんかえん) です。
横浜の方なら、知っている方も多いと
思いますが、三渓園 の近くにあります。
(分かりにくい場所ですが、タクシーに乗って
隣花苑といえば、多分連れていってくれる
はずです。)
皆さんは、原 三渓さんをご存知ですか?
生糸の貿易で財を成し、本牧の広大な
土地に、今や重要文化財になるような
建物をいくつも持っていた方なのですね。
(↑の三渓園のホームページを是非みて下さい)
そして、この隣花苑の女将さんは、
原三渓さんの子孫なのです。
写真を見れば、お判りの通り、かなり古い民家
だということが判りますよね。
しかし、この古さが半端ではありません。
(女将さんは、実際にここで育ったそうです)
足利時代の民家です!!!!
驚きですね。600年前のものなのですよ。
この時代の民家はいまや日本には2軒しか
残っていないとか・・・・
入ると、そこは土間になっています。
スイスの方々にも、これが、昔のキッチンだ
と教えて差し上げたら、どうやらスイスも
昔は似たようなスタイルだったとのこと。
でも、さすがに囲炉裏は珍しかったらしく、
すごく、興味を示していました。
さてさて、この季節に「ここしかない!」という
理由は、これです。
明けはなれた窓からは、秋の日差しと
さわやかな風・・・・
そして虫の声・・・・
(写真では、判らないですが、木々の向こう側に
三重の塔が見えます)
きれいに手入れされた庭には、たくさんの
コスモスが咲いています。
そして、畳にお膳のスタイルでの食事です。
この辺から、海外の方々には、まさに
「チャレンジ」になってきます。
(ただ、日本食ブームのせいか、お箸の使い方
は最近、皆さんマスターされています。)
このスタイルでは、まずアグラをかいてい
食事をいただくことになるのですが・・・
変にテーブルがないので、意外に足の自由が
利きます。
お料理もほとんどが、小さ目の器に入って
いますので、器を持っていただけば、
そんなに窮屈にはならないはず・・・(?)
多分・・・・(笑)
でも、流石に外国の方々には、少し窮屈かも
しれませんがね。
お料理は、季節のものを素材の味を生かして
出してくれます。
ソラマメのお豆腐みたいな感じです。
わさびが添えられています。
マツタケのお吸い物に・・・・
あれ?これは何だったけ?(笑)
話に夢中で、あまり運ばれた料理の説明が
聞けていませんでした。
ま・・・食べ物ブログではないので、
多めにみてください。
そして、ここの名物は、この三渓そばです。
食通であった原 三渓さんが当時お客様を
もてなすのに、考案したスープなしのおそばです。
発想としては、中華のジャージャー麺と
冷やし中華と、あんかけそばを混ぜたような・・・・
っていっても判りにくいですね(笑)。
ユリネのお惣菜です。
途中から、カナブンが参加(笑)
こんなとこも、ご愛嬌です。
三渓園でとれた蓮の実を使った雑炊と
漬物も、すっごくおいしいです。
デザートは、京都から取り寄せている黒蜜の
ゼリーです。
抹茶と一緒に頂きます。
スイスの方々は、抹茶の渋みと黒蜜の甘みの
バランスに感心していました。
原三渓さんの当時のレシピから作られる
お料理も、とにかく素朴でおいしいですし、
日本の季節を大切にする、「心」みたいなものが
伝わってくる素敵なお店ですので、
是非、機会があったら行って見てください。
季節的には、今が最高の季節だと思います。
(本当は、春もすごく良いのですけど)
帰りがけに、三渓園を散策すれば、
「大人の遠足~日帰り編」の出来上がり!!!
(三渓園のホームページで季節のイベントを、
チェックして行くと良いですよ。)