みなさん、こんにちは。
さて、IWCの永久カレンダーが凄い!
という話をしていますが、
このモデルのもうひとつ凄いところが、
ムーンフェイズです。
月の満ち欠けを表す機能なのですが、
月の見え方って、北半球と南半球で逆に見える
ということをご存知ですか?
この時計は、両方の見え方を同時に表しているのです。
でも、本当にこのムーンフェイズの凄いところは、
別に有ります。
とその前に、月の満ち欠けの周期がどれくらいか
皆さんは、ご存知ですか?
正確には、29日と12時間44分3秒です。
そして、ほとんどのムーンフェイズの時計は、
この44分3秒を無視して29日と12時間、
つまり29.5日として設計しています。
ムーンフェイズの歯車の歯が59なのは、
このためです。
そして、ムーンフェイズの精度は、これ以上でも
これ以下でもない!というのが一般的な
考え方です。
つまり、通常ムーンフェイズといえば、32ヶ月に1日
の誤差が生まれるのが、当たり前なのですね。
しかし、ご想像の通り、この精度に納得しない
ブランドが、出てきます。
パテック・フリップやランゲ&ゾーネ、ジャガー・ルクルト
などのトップクラスのマニュファクチュールです。
彼らは、威信をかけて122年に1日の誤差という、
考えられないくらいの精度を誇るムーンフェイズを
作り出しています。
すっごいですねーーーー!
でも、IWCのこのポルトギーゼのムーンフェイズの
誤差は、もっと凄いのです。
なんと・・・・・なんと!!!
なんと!!!!!!!!(しつこいですね。笑)
577年に1日という誤差なのですよ。
すっっっっっ・・・・・・・ごっ・・・いっ!
絶句!!!!!
恐るべし、クルト・クラウス氏
!
恐るべし、IWC!
500年分のカレンダーに577年に1日の誤差の
ムーンフェイズ・・・・・
IWC社は、機械式時計は500年くらい使うものだ!
と考えていることが、良く分かります。
ちなみに、IWCは、1880年以降のムーブメントの
パーツは、全て自社のパーツ保管庫に保存しています。
120年以上前の時計が、オリジナルパーツで
蘇るって、なんて素敵なことでしょう!
クルト・クラウス氏いわく
「それ以前の、ないパーツは、作る!」と
宣言していました。つまり、どんなに昔の
時計でも、責任をもって直しますと言っている訳です。
こういった、宣言をしているブランドは、
私の知っている限り、パテック・フィリップと
IWCだけだと思います。
あ、忘れていました。
この時計の値段です。
18Kローズゴールドで
343万8750円。
うーーーーーーん。ある意味、安い!(笑)