皆さん、こんばんは。
さて、再び2008年ジュネーブサロンの
新作紹介の続きです。
で、気になるIWCのヴィンテージシリーズ
から、もういっちょう行ってみましょう。
これ↓です。
どうですか????
ヴィンテージ・ダヴィンチです。
個性的なデザインですね。
この六角形ケースのデザインの元になった
のは1969年に発売されたダヴィンチ
です。
興味深いのは、丁度SEIKOのクォーツが
発売された時期とかぶっていたということ
ですね。
この後、70年代に入るとスイスの時計
メーカーは、迷走していきます。
もはや、SEIKOのクォーツに精度では
敵わなくなってしまったというのが、
その原因です。
そして、精度で敵わなければ、
デザインで勝負をすりゃーいいじゃん!
っていう考え方が生まれてきたのですね。
その結果、70年代のスイス時計には、
とても、ユニークなデザインの時計が
多いのが特徴になっていくのです。
(そういう意味で、70年代のスイス時計を
集めるのも、凄く面白いわけです)
そんな新しい時代への期待をこめた、
先駆けモデルがこのダヴィンチだった
のかもしれません。
当時のダヴィンチが、クォーツムーブメント
を搭載していたというのも、次の時代を
大きく意識していたことを物語って
いるような気がします。
ちょっと、驚きですよね。
この復刻モデルは、当然機械式です!!!!
このスイス時計全体のデザインへの
挑戦という試みは、結果的には失敗に
終わり、70年代以降、スイス時計産業は
衰退の道をたどっていきます。
そんなわけで、IWCの中でも
際立って特徴的なデザインのこのモデル
には、歴史が生んだ希少性がある
といえるのではないでしょうか???
※ケース幅42mm、30m防水、Cal.80111
2万8800振動、44時間パワーリザーブ、
SSケース、87万6750円
(COMMON TIME渋谷に入荷しています。)