皆さん、こんばんは。
さてさて、どうも話が行ったり来たりしますが、
今日は、これ↓の話に戻ります。
先日お話したとおり、この時計は永久カレンダー
というものです。
永久カレンダーって何?と思われた方のために
簡単に説明します。
御存知の通り、通常時計を買うと、もれなく面倒くさい
儀式が付いてきます。
毎月末にカレンダーの修正をしないと
いけないのですねーーーー。
(デジタル時計とかは、別の話ですよ。)
この大の月、小の月の調整を自動的にしてしまう
機械式時計を年次カレンダー(アニュアルカレンダー)
と言います。これなら、月末の儀式がいりません。
しかし、厄介なのが2月です。この変則月だけは、
どうしても、月末の儀式をしなくてはならないのです。
しかし!この↑パーぺチュアルカレンダーと呼ばれる、
永久カレンダーは、2月末の調整も必要ないのですよ。
どうですか!これで、4年間はカレンダーの調整が
必要なくなるのです!!!!
便利ですねー。
でも、実は永久カレンダーの実力は、こんなものでは
ありません。
驚くことに、閏年の調整もいらないんのですから!!!!
えーーーーーーーーーーっ!!!!!!!
そんなことしたら、100年間カレンダー調整を
しなくて済んでしまうじゃないですか!
(簡単に言うと、一生しなくて良い)
よーーーく、考えてみてください。
ぜんまいと歯車でこれを動かすのですから、
考えただけで、時計職人あっぱれ!です。
普通のブランドの永久カレンダーは、ここまでなのですが、
このIWCポルトギーゼ永久カレンダーの只者では
ない理由は、前回お話した4桁の西暦表示にあります。
これまた、よーーーーーーく、考えてみてください。
この仕組みをぜんまいと歯車で動かすのですから。
100の位より上を動かすためには、100年に一度
しか動かないパーツが存在しているということ
に他ならないのです!
うーーーーーーーーーーーーん。
なんとなく機械式時計の高い理由が
解ってきませんか????
いや、かえって安いと思えてしまう今日この頃(笑)。
しかし、これで驚いてはいけません。
この時計が500年使うことを考えている、
もうひとつの仕掛けが、まだ有るのですから・・・・
まだまだ、つづく。