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IWC 永久カレンダー編

2006.11.24

皆さん、こんばんは。

さてさて、どうも話が行ったり来たりしますが、

今日は、これ↓の話に戻ります。

先日お話したとおり、この時計は永久カレンダー

というものです。

永久カレンダーって何?と思われた方のために

簡単に説明します。

御存知の通り、通常時計を買うと、もれなく面倒くさい

儀式が付いてきます。

毎月末にカレンダーの修正をしないと

いけないのですねーーーー。

(デジタル時計とかは、別の話ですよ。)

この大の月、小の月の調整を自動的にしてしまう

機械式時計を年次カレンダー(アニュアルカレンダー)

と言います。これなら、月末の儀式がいりません。

しかし、厄介なのが2月です。この変則月だけは、

どうしても、月末の儀式をしなくてはならないのです。

しかし!この↑パーぺチュアルカレンダーと呼ばれる、

永久カレンダーは、2月末の調整も必要ないのですよ。

どうですか!これで、4年間はカレンダーの調整が

必要なくなるのです!!!!

便利ですねー。

でも、実は永久カレンダーの実力は、こんなものでは

ありません。

驚くことに、閏年の調整もいらないんのですから!!!!

えーーーーーーーーーーっ!!!!!!!

そんなことしたら、100年間カレンダー調整を

しなくて済んでしまうじゃないですか!

(簡単に言うと、一生しなくて良い)

よーーーく、考えてみてください。

ぜんまいと歯車でこれを動かすのですから、

考えただけで、時計職人あっぱれ!です。

普通のブランドの永久カレンダーは、ここまでなのですが、

このIWCポルトギーゼ永久カレンダーの只者では

ない理由は、前回お話した4桁の西暦表示にあります。

これまた、よーーーーーーく、考えてみてください。

この仕組みをぜんまいと歯車で動かすのですから。

100の位より上を動かすためには、100年に一度

しか動かないパーツが存在しているということ

に他ならないのです!

うーーーーーーーーーーーーん。

なんとなく機械式時計の高い理由が

解ってきませんか????

いや、かえって安いと思えてしまう今日この頃(笑)。

しかし、これで驚いてはいけません。

この時計が500年使うことを考えている、

もうひとつの仕掛けが、まだ有るのですから・・・・

まだまだ、つづく。