
IWCのポルトギーゼ・オートマチック
(7days)は、ジャケパンでも合わせや
すいですし、ベルトを皮ベルトにすれば、
かなりカチッとしたスーツでも合わせ
やすいと思います。
一方で、こういったカジュアルなスタイルでも
合わせやすいので、幅広い使い方の出来る
時計ですね。
先日少し7daysのゼンマイの話をしたと
思いますが、その続きです。
ゼンマイを長く持たせるためには、長くて
大きなゼンマイが必要になりますが、
先日話したように、大きくなればなるほど
ゼンマイの最後の向き戻りのところで、
精度が落ちてしまいます。
そこで、各ブランドが考えたのが、小さい
ゼンマイを2つ使ったり、3つ使ったりする
方法です。
しかし、IWCの頭脳と呼ばれていた
クルト・クラウスさんは、パーツの耐久性の
問題をクリア出来ないという理由で、
ツインバレル化になかなか首を縦に振り
ませんでした。
以前クラウスさんと2時間くらいランチを
共にして、IWCのムーブメントに対しての
クラウスさんの考え方を聞いたことが
ありますが、「無駄にパーツを増やさない」
ことや、「パーツとパーツの間に余裕を持たせ
無理した設計をしない」こと、
そして「無駄にコストを上げない」ことを
大切にしていると聞き、とても感銘を受けた
のを思い出しました。
そんな訳で、IWCのムーブメントは耐久性に
優れているということが、使ってみてみると
つくづくと感じます。(つづく)