こんばんわ。
COMMON TIME元町です。
先日 PRESIDENT Onlineに
面白い記事が載っていましたので
取り上げてみます。
『日本人は時間に厳しい』ということは
良く聞かれることですが
幕末から明治初期にかけて
日本を訪れていた西欧人からは
『日本人は時間にルーズ』と
考えられていた様です。![]()
そもそも近世まで日本では
日の出と日没の間を6等分する
不定時法を用いており
一刻(約2時間)おきに鳴る寺社の鐘を基準に
生活していました。
一方で西洋では
15世紀の時点で
1日を24時間で等分する
定時法が普及していました。
分単位と約2時間単位の生活リズムの違いでは
日本人の方がおおらかに過ごしていたと
考えられても仕方がありません。![]()
では いつから今の日本人の様に
変わったのでしょうか?
明治維新から40年程たった1900年代の初めには
欧米人と比べ 大差ない時間の感覚に
なっていたようですが
(この時期の欧米人のコメントに
日本人の時間に対するルーズさを嘆くものが無いそうです)
これには 軍隊・工場・学校・鉄道という
社会インフラが整備されたことが
影響しているとの事。
確かに鉄道の運行は
不定時法では無理です。
明治4年(1871年)の横浜停車場
長崎大学付属図書館ウェブサイトより
かなりきっちり 取り決められていた様で
発車時刻の15分前には停車場に到着し
切符の購入を済ませ
5分前には停車場の扉が閉められる。
駆け込み乗車どころか
駆け込みで駅に入ることすら
許されません。![]()
長崎大学付属図書館ウェブサイトより
鉄道では日清戦争前後
輸送量も増え
運行密度を上げること 発着時間の精度を
求められるようになったことも
背景としてあるそうです。
学校においては
授業開始の5分前には
校門を閉めるなど
国全体で 時間を守ることを意識していた様でして
このことが 現在のわれわれの
『時間を正確に』 という感覚に
つながっているのでは無いでしょうか?
しかし 一世代で
ここまで変化できることにびっくりです。
本日はここまで。