日本人=時間に厳格?

2015.02.06

こんばんわ。

COMMON TIME元町です。

先日 PRESIDENT Onlineに

面白い記事が載っていましたので

取り上げてみます。

『日本人は時間に厳しい』ということは

良く聞かれることですが

幕末から明治初期にかけて

日本を訪れていた西欧人からは

『日本人は時間にルーズ』

考えられていた様です。目

そもそも近世まで日本では

日の出と日没の間を6等分する

不定時法を用いており

一刻(約2時間)おきに鳴る寺社の鐘を基準に

生活していました。

一方で西洋では

15世紀の時点で

1日を24時間で等分する

定時法が普及していました。

分単位と約2時間単位の生活リズムの違いでは

日本人の方がおおらかに過ごしていたと

考えられても仕方がありません。得意げ

では いつから今の日本人の様に

変わったのでしょうか?

明治維新から40年程たった1900年代の初めには

欧米人と比べ 大差ない時間の感覚に

なっていたようですが

(この時期の欧米人のコメントに

 日本人の時間に対するルーズさを嘆くものが無いそうです)

これには 軍隊・工場・学校・鉄道という

社会インフラが整備されたことが

影響しているとの事。

確かに鉄道の運行は

不定時法では無理です。


         明治4年(1871年)の横浜停車場

            長崎大学付属図書館ウェブサイトより

かなりきっちり 取り決められていた様で

発車時刻の15分前には停車場に到着

切符の購入を済ませ

5分前には停車場の扉が閉められる。

駆け込み乗車どころか

駆け込みで駅に入ることすら

許されません。えっ



             明治期の蒸気機関車

               長崎大学付属図書館ウェブサイトより

             

鉄道では日清戦争前後

輸送量も増え

運行密度を上げること 発着時間の精度を

求められるようになったことも

背景としてあるそうです。

学校においては

授業開始の5分前には

校門を閉めるなど

国全体で 時間を守ることを意識していた様でして

このことが 現在のわれわれの

『時間を正確に』 という感覚に

つながっているのでは無いでしょうか?

しかし 一世代で

ここまで変化できることにびっくりです。

本日はここまで。