皆さんこんにちは!!
新型コロナウイルスにて中止となってしまった
『WATCH&WONDERS2020』が、昨日4月25日、デジタルにて
開催されました!
早速各ブランドのNEWモデルをチェックしましたが、この暗い時期に
とてもワクワクした気持ちになりますね(笑)
大半のブランドが、オフィシャルのHPにて新作をアップして
いますので、是非皆様も見てみてください。
話は変わりますが、ここ最近、各ブランドが力を入れている
一つに素材があげられます。
この素材の特性について、接客中に質問されることが多々
あるのです。
『金属アレルギーを持っている』、
『昔使っていた時計に錆が出てきてしまった経験がある』、
『ピンクゴールドの色味がブランドによって違う気がするけど
なんでだろう?』等々。
そこで今回は時計の素材について説明させてもらいます。
先ずは一番時計に多く使われている素材、ステンレススティール
について説明します。
ステンレススティールが腕時計に何故多く使われているのか?
それは錆びにくく(耐食しにくく)丈夫であり、ゴールドの
ような高価な価格帯にならないとうことが大きな理由です。
「あれ?私の時計は過去に錆びたことがありますよ!」という
声が聞こえてきそうですが、錆びないわけではなくあくまでも
錆びにくいということです。
そして時計に使用されるステンレスにもいくつか種類があり、
使用されているステンレスによって耐食性や耐アレルギー性
も変わってきます。
まず一般的な時計に使用されるステンレスは【SUS304】と
呼ばれるステンレスを使用しています。
かたや比較的高価な時計のステンレスには【SUS316L】と
呼ばれるステンレスを使用しています。
何が違うかと言う前に、ステンレスとは鉄にクロムを
混ぜてステンレスとなります。これにニッケルを加えることで
耐食性が上がるのです。
その耐食性が上がるニッケルの含有量を304以上に高め、
更にはモリブデンを添加をしているのが316Lとなります。
このニッケル、モリブデンという素材が耐食性を上げる
役目を担っているのです。
因みに316Lを使用しているブランドは、ブライトリング、
IWC、パネライ、ヴァシュロンコンスタンタン、ゼニス、
パテックフィリップ等々、蒼々たる顔ぶれです。
しかし耐食性という面では、この316Lの上をいくと言われて
いるステンレスがあります。
それはロレックスが使用していることで有名な【SUS904L】です。
316Lは304よりニッケルの含有量が多く、更にはモリブデン
を添加しているとお伝えしましたが、904Lは316Lよりも
更にニッケル、モリブデンの含有率をあげているということで、
で一段と耐食性が高くなっています。
904L、恐るべしです。
こうなると「904Lはロレックスでしか買えないの?」という声が
聞こえてきそうですが、そんなことはありません。
実は一部のブランドの一部のモデルに出ているのです。
それではCOMMON TIMEで扱っている904L達を紹介します。
まずはジラールペルゴより。
ロレアート・クロノグラフ42ミリ。
81020‐11‐631‐11A 税抜き 1,660,000
勿論38ミリも904L。
ロレアート・クロノグラフ38ミリ。
81040‐11‐431‐11A 税抜き 1,530,000
流石ジラールペルゴ。
さりげなく904Lを使用していても、あまりそのことを話題にして
いないところが、ジラールペルゴらしさを感じて嬉しいです。
ただ904Lを使用しているのはあくまでもクロノグラフだけで、
3針モデルは316Lなのでお間違えのないように。
そして次の904Lは衝撃的な価格、ボールウォッチ。
エンジニアⅢ・オハイオ
NM9126C‐S14J‐SL 税抜き 170,000
えっ?904L使って17万円?
という声が聞こえてきそうです(笑)
更に衝撃的なモデルをもう一本。
エンジニアⅢ・パイオニアパワーリザーブ
PM9026C‐SCJ‐BK 税抜き250,000
このモデル、904Lの使用だけでなくクロノメーターの取得、
更には耐磁性が何と80,000A/m。
それで25万円?という声が聞こえてきそうです(笑)
あとは…
うーん、COMMON TIMEで扱っている904Lはこれ以上
出てこない…
ジラールペルゴは元町本店。
ボールウォッチはVIVRE店
で見ることが出来ます。
この騒動が落ち着いてきましたら、是非店舗に足を運んで
下さい。
次回はゴールドについて書かせてもらいます。