COMMON TIMEの比留間です。
本日は、ジャガールクルトの
1000時間コントロールテストについて
頑張ってお伝えしようと思います。
1000時間コントロールテストは、時計出荷前の
6週間に及ぶ厳しいテストで
これに合格した物だけが、
晴れて1000時間コントロールテスト合格の称号を与えられる
というものです。
COSCより厳しい基準でのテストですが
更に、すごいのがムーヴメントをケースに納めた状態、
つまり出荷出来る状態でテストをするという!!
まさに、職人魂の現れです!
さて、その試験の中身ですが、6つのテストが行われます。
テスト1
時計を往復運動を繰り返す機械にセットして試験をします。
この試験は、日常生活で頻繁に起こる軽い衝撃に耐えるかどうかを
試す試験です。時計は、自動的に巻き上げられて、激しい巻き上げの後でも
主ゼンマイの張りが適正かどうか?部品が、あるべき所にあるか?というのを
調べます。
テスト2
着用状態を想定したテスト。
振動数が一定であるか?腕時計の歩度が正確か?どうか測定します。
6種類の姿勢(どういう姿勢かは、企業秘密です)テストと測定を行います。
テスト3
パワーリザーヴの点検。主ぜんまいが働き、巻き上げなしに腕時計が作動できる
時間を点検します。
テスト4
様々な温度下で、ヒゲゼンマイに用いられた合金の耐久性をテストします。
ヒゲゼンマイの収縮は、時計の精度に影響してきます。このテストは、
厳しい天候のもとで時計を装着する場合を想定しています。
最初に22度の室温と同じ温度の機械の中に時計を置き
次に4度下げて(18度)、そして最後に40度でテストします。
テスト5
サイクロ試験装置を使用するテストです。このテストでは、普段の
手首の動きを再現します。3週間に渡って、機械は、時々休みを挟んで
回転運動を続けます。
マスターコントロールのテストの中でも、一番長いこのテストが終了すれば
この時計の動きに問題がないと判断されます。
テスト6
外部からのほこりや水の影響から機械を守る為に5気圧の条件下で腕時計の
防水性を確認します。
このテストの目的は、マスターコントロールの防水性が完全でガスケットが
損傷していないのを確認することです。
腕時計に圧力をかけて、容積が変化すれば防水能力が低下している可能性が
あります。
以上のテストは、何か支障があった場合にすぐに発見できるであろう
という考えに基づいて行われています。
しかし、ここで疑問点が生まれます。
オーバーホールの際もおこなわれているのか?というところです。
実際、同じ機材を使い行われませんがスイスより
指導されてる項目を行い、1000時間テストに匹敵するような
内容のテストが行われてるということですので
皆様、ご安心ください!