皆さん、こんばんは。
大分前に、東芝の創業者である田中久重氏が
作った万年時計の紹介をしたのを覚えている
かたは、きっとずいぶん少ないでしょうね。(笑)
そして、その時に「この万年時計の詳しくは、
後日お話しします」と言ったきり、どれくらい
そこで、今日はこの万年時計について、
もう少し詳しくお話したいと思います。
さて、この時計は、田中久重氏が、48歳~51歳
の時の3年間が費やされたようですが、
驚いたことに、パーツ作りから設計に至るまで、
ほぼ一人で作り上げてしまったということです。
もはや日本のフィリップ・デュフォー(※1)ですね。(笑)
いや、それ以上かもしれません。
(※1)フィリップ・デュフォー=ネジ一本から、伝統的な工具
を使って自作してしまう天才時計師。
そして、この和時計の何がそんなに凄いのかを、
ざっと、お話したいと思います。
(今回は、時計好きじゃない方にも、
解りやすくお話できると思います。)
まず、時計のてっぺんについている天球儀は、
京都から見た太陽と月の位置を表しています。
毎日少しずつ変わる太陽と月の位置と運行を、
日本地図の上に、この天球儀を乗せて
表しているのです。
凄いですね~!!!!!!!
現在の時計技師が見ても、どうなっているのかの
想像が着かないと言うから驚き以外の、
何者でもありませんね。
そして、この天球技の下を囲むように6つの
文字盤があるのには、驚きです。
一つ目の文字盤は、定時法の時計表示。
二つ目の文字盤は、和時計(不定時法の時計表示)と
24節表示。
三つ目の文字盤は、24節の月日表示の文字盤。
四つ目の文字盤は、7曜表示。
五つ目の文字盤は、十千十二支の表示。
六つ目の文字盤は、月の満ち欠けと日付の表示。
となっています。
そして、驚くことにこの時計のぜんまいは、
一年間巻き直さなくても動き続ける、
というではありませんか!!!!!
ジャガー・ルクルトのロングリザーブだって、
8日間しか持たないというのに、何ということを
してくれたのでしょう!!!!
1年間ですよ、1年間!!!!!
ありえないですね~。
一体どんなぜんまいを使っているのか、
知りたいモード全開で聞いてみると、
真鍮製(2mm厚)の2重ぜんまいが、
2組はいっているというではありませんか~!!!
驚きです。
クワトロバレルの超先駆けですね!!!!
(つまり4つのぜんまいを使っている
というわけなのです。)
さてさて、、この万年時計の最大の見所は
といえば・・・・・
ちょっと変わった和時計の回転文字盤にある
ということは、時計業界においては有名な話です。
この和時計っていうのは、
一体どんなものなのでしょうか????
次回に続く
(あれ?前回からあまり前進していないん
じゃない?????なんて思った方・・・・
それはきっと、気のせいです。笑)
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