皆さん、こんばんは。
※先に、「万年時計②」
をお読みください。
さて、今日も万年時計の続きです。
前回少しお話した和時計というものについて、
明治になるまで、日本の時刻の表し方は、
日の出から日の入りまでの昼を12等分し、
日の入りから日の出までの夜を、
12等分するという、昼と夜の1時間の長さが
違う「不定時法」を採用していたという話は、
もう皆さんには、あまり説明する必要も
ないかもしれませんね。
そして、この「不定時法」を時計で表す
ということが、凄く大変なことであるということは、
なんとなく想像できるはずです。
なにせ、昼の1時間と夜の1時間の長さが
違うのですから・・・・・
これを解決するために、当時の和時計は、
速さの違う二つのテンプを使い、日の出と
日の入りのときに切り替えて、昼と夜の
長さの違う一時間を表していたのです。
大変なことですよね~。
でも、これだけではなく、季節によって、
昼と夜の長さが変わってくるのですから、
面倒くさいにも程が有るのです!!!!
一体どうやって、季節調整をしていたの
でしょうか???
不思議すぎですね。
実は、何と手作業でテンプについている
錘の位置をずらして調整していたのですよ~。
え~!!!!!!!!!!
信じられないくらい面倒くさいですね~。
そんな時計はいりません。(笑)
でも、これではあまりに面倒くさいので、
その後、通常の一定に動く時計
(定時法の時計)を使い、季節ごとに文字盤を
取り替えていくという方法を取っていたようです。
それでも、2週間に1度の文字盤交換を忘れると、
大変なことになるわけです。
私だったら、年がら年中、文字盤の交換を忘れて
しまい「今何時だっけ???」なんて、常に人に
聞いていそうです。(笑)
さてさて、そんなことは良いとして、
話を万年時計に戻します。
この田中久重の万年時計が凄いのは、
2週間に1回の文字盤交換をする必要がない
というところにあるのです。
え?????
どういうことでしょうか?????
何と!!!!!
何と!!!!!
自動で文字盤の文字の位置がずれていくという、
画期的な方法を取っているのです。
凄すぎです!!!!!!!!
一応説明しておきますが、
機械式時計(ぜんまいと歯車で動く時計)ですよ(笑)。
当たり前ですが、電池もICチップも
入っていないのですから不思議です。
田中久重恐るべし!!!
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