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IWCの永久カレンダー②

2006.11.26

みなさん、こんにちは。

さて、IWCの永久カレンダーが凄い!

という話をしていますが、

このモデルのもうひとつ凄いところが、

ムーンフェイズです。

月の満ち欠けを表す機能なのですが、

月の見え方って、北半球と南半球で逆に見える

ということをご存知ですか?

この時計は、両方の見え方を同時に表しているのです。

でも、本当にこのムーンフェイズの凄いところは、

別に有ります。

とその前に、月の満ち欠けの周期がどれくらいか

皆さんは、ご存知ですか?

正確には、29日と12時間44分3秒です。

そして、ほとんどのムーンフェイズの時計は、

この44分3秒を無視して29日と12時間、

つまり29.5日として設計しています。

ムーンフェイズの歯車の歯が59なのは、

このためです。

そして、ムーンフェイズの精度は、これ以上でも

これ以下でもない!というのが一般的な

考え方です。

つまり、通常ムーンフェイズといえば、32ヶ月に1日

の誤差が生まれるのが、当たり前なのですね。

しかし、ご想像の通り、この精度に納得しない

ブランドが、出てきます。

パテック・フリップやランゲ&ゾーネ、ジャガー・ルクルト

などのトップクラスのマニュファクチュールです。

彼らは、威信をかけて122年に1日の誤差という、

考えられないくらいの精度を誇るムーンフェイズを

作り出しています。

すっごいですねーーーー!

でも、IWCのこのポルトギーゼのムーンフェイズの

誤差は、もっと凄いのです。

なんと・・・・・なんと!!!

なんと!!!!!!!!(しつこいですね。笑)

577年に1日という誤差なのですよ。

すっっっっっ・・・・・・・ごっ・・・いっ!

絶句!!!!!

恐るべし、クルト・クラウス氏

恐るべし、IWC!

500年分のカレンダーに577年に1日の誤差の

ムーンフェイズ・・・・・

IWC社は、機械式時計は500年くらい使うものだ!

と考えていることが、良く分かります。

ちなみに、IWCは、1880年以降のムーブメントの

パーツは、全て自社のパーツ保管庫に保存しています。

120年以上前の時計が、オリジナルパーツで

蘇るって、なんて素敵なことでしょう!

クルト・クラウス氏いわく

「それ以前の、ないパーツは、作る!」と

宣言していました。つまり、どんなに昔の

時計でも、責任をもって直しますと言っている訳です。

こういった、宣言をしているブランドは、

私の知っている限り、パテック・フィリップと

IWCだけだと思います。

あ、忘れていました。

この時計の値段です。

18Kローズゴールドで

343万8750円。

うーーーーーーん。ある意味、安い!(笑)