IWC パイロットウォッチ マークシリーズについて②

2020.10.22

皆様こんにちは!

 

IWC パイロットウォッチ マークシリーズについて①に引き続き②をお送りいたします!

前回の①をまだご覧になられていない方は先にお読みいただけるとわかりやすいかと

思います。

 

 

 

マークⅪの発表からなんと45年後の1993年、IWC創立125周年を機に、後継機であるマークⅫが生産されることとなります。
ムーブメントもcal.89からジャガー・ルクルト製cal.889をベースとしたものに変更されました。

ジャガー・ルクルトと言えば1000時間の耐久テストが有名ですね!薄型かつ耐久性のあるムーブメントに変更したことにより、さらに実用面が向上しています。

メタルブレスレットも、現行の5連より細かい11連のコマを使用、18Kモデルなども発売されました。ケース計は36mmと当時のメンズサイズとしては一般的なサイズです。当時はレディースサイズとメンズサイズの間に”ボーイズサイズ”というのもありましたね(笑)

今でもこのサイズ感にこだわりを持っている方も多く、ビジネスシーンなどでさらっと着用するとカッコいいと思います!

 

マークⅫ登場から6年後の1999年世紀末、デザインは引き継ぎつつフルモデルチェンジとして生産されたのがマークⅩⅤです。

この辺りになると記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここで、「あれ?13と14は??」と思った方、正式な理由は分かりませんでしたが、一説によるとヨーロッパの多くの国では「4」や「13」を不吉の数字として考えているそうで、実際ホテルやアパートなどでは4号室や13号室が無い所もあるそうです。そういった理由からマークシリーズも13,14を飛ばしたと考えられています。

さて、このマークⅩⅤですが、またまたムーブメントが変更となりcal.889からETA2892をベースとしたものとなりました。
しかしここからがIWCのこだわりで、多くのブランドが、ローターなど主要パーツのみ載せ替えて搭載するところを、IWCはパーツの研磨など細部にわたりチューニングを施しており、まさにクラフトマンシップを感じずにはいられませんね!
ケース計は37mmと1mm大きくなり、スピットファイアが登場したのもマークⅩⅤからとなります。

そして2000年代、マークⅩⅥが2006年に登場します。ケースサイズは39mmとなり現行マークⅩⅧの40mmとほぼ同じサイズ感となりました。

大きな変更点は針がローザンジュ(ひし形)となり、以前のペンシル+バー針(長身がペンシル、短針がバー)とは大きく雰囲気が変わりました!

さらにこのモデルでは6と9のインデックスがなくなり、バランスの良いシンメトリーとなっています。

 

2010年には日本限定として、裏蓋に日本地図がエングレービングされたモデルも発売されていますが、350本と非常に少ない流通なので、もし実物を見かけたら”買い”ですね(笑)
現役で愛用されている方が多く、修理などのご相談を受ける機会も多いモデルです。私個人的にもこのマークⅩⅥが一番好きなデザインです!

 

 

 

今回はここまでにしておきます(笑)

次回はついに最終回、”IWC パイロットウォッチ マークシリーズについて③”です!

皆さま、もう少しだけお付き合いくださいませ。

 

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