COMMON TIME Philosophy-横浜時計物語

横浜時計物語
2025.09.19

第六回
ブライトリングからのサプライズ

2005年7月、私はフランス空軍出身のパイロットの操縦で、チェコ製の軍事訓練用ジェット戦闘機L-39Cアルバトロス機の中で叫んでいた。「うお~!!!!最高~!!!」・・・。実はこの日私はブライトリングジェットのアクロバット飛行に同乗させてもらっていたのだ。パイロットの為の計器であるブライトリングの時計作りの意味を少しでも感じようと思ってチャレンジしたのであるが、そんなことは途中からどうでも良くなっていた(笑)。それくらい感動したし、興奮した出来事であった。

2005年のブライトリングのファクトリーツアーに組み込まれた、まさに「サプライズ」のひとコマである。2010年のファクトリーツアーでは、元F1パイロットであるデレック・ベル氏の運転するベントレー・スーパースポーツの助手席に同乗し、スイスの山岳地帯の峠を攻めてもらったりもした。まさにサプライズの連続である。ブライトリングのこういったサプライズを数え出したらキリがないのだ。

ブライトリングを取り扱うようになってから、こういった様々な「サプライズ」を体験出来るようになっただけではなく、全国の有名店の名物オーナー達や雑誌の編集長などともツアーなどを共に過ごして親しくさせていただけるようにもなった。ブライトリングというブランドをただ扱うか扱わないかという話ではなく、ブライトリングファミリーになるのかならないのかというくらいの人間関係がそこには存在していたのである。そういった意味でも簡単にファミリーには加えてもらえなかったのかもしれない(笑)。

2000年の10月、元町のショップのリニューアルオープンの目玉として、ブライトリングを店頭に並べることが出来た。このリニューアルの時に取り扱いをスタート出来なければ、ブライトリングはあきらめようと心に決めていた。そのことをY氏に伝えると、最後の最後にやっと快い返事をくれたのだ。今でもブライトリング・ジャパンの面々と飲むと、度々この「人参ぶら下げ作戦」の話になる。(笑)

〈旧横浜銀行本店跡にてブライトリングデイズを初めて開催したとき。ベントレーにも協力してもらい、車の展示も行った。〉